投稿日: 2014年10月16日 作成者: nonasumiyo
市政野名だより第23号(PDFファイル)
◆ 市民に負担増を強いた
ゴミ処理
本年四月山田エコセンターが稼動。しかしこれにより市の清掃費が増大し、市民の負担が増えました。原因はゴミの量と必要人員数の分析を誤ったためです。
▼条例改正で市民の負担増大
①磯部町・浜島町・大王町・志摩町の各清掃センターは閉鎖。超過ごみを処理するため阿児清掃センターは稼動。しかし事業系や一般家庭系ごみの持ち込みは受け付けません。
②従来、ごみの持ち込み料金は百キロまで一般家庭系で三百円、事業系で五百円でした。条例改正で十キロまでが共に百七十円、十キロ増すごとに百七十円が加算されます。百キロの場合千七百円となります。
③粗大ごみは大王清掃センターとエコフレンドリー浜島以外は受け付けません。
④特定家電は受け付けません。
▼清掃費は年間二億七千三百万円も増大
新体系移行特別経費を除いて、清掃費は二十五年度より二億七千三百万円も増えました。経費増大の主な原因は、次ぎの三つです。
①建設費の借金増
②ゴミの量の大幅推計ミス
③業務量と人員のアンバランス
二十五年度は志摩町を除いた四町の資源・可燃・不燃のごみを職員六十六名で収集し、阿児清掃センターと志摩清掃センターで処理をしていました。
二十六年度は業者に可燃の収集と処理を委託し、職員三十八名で四町の資源・不燃ごみを収集しています。磯部町十六日、阿児町二十日、浜島町と大王町は各六日が一か月の収集日数です。
信じられないことに、業者が収集した志摩町の資源ごみを志摩清掃センターへ運ばせ、それを大王センターから職員がとりに行き、分別して山田エコセンターに搬入するという二度手間をかけていることです。
また超過ゴミ処理でも、阿児清掃センターの十トン炉が稼動した日数は、四月からの四か月間でわずか三十八日。月平均はたったの九・五日です。
統合までの準備期間は約一年ありました。この間、業務量と人員数を分析して、バランスの取れた職員の配置と収集体制をとれなかったことが、経費の増大を招いたといえるでしょう。
過度の人員削減はかえってマイナスです。早急な体制の見直しが求められます。
▼「超過ゴミを市外業者に委託」と市長
昨年十一月、大口市長は突然「当初計画より年間三千二百トンのゴミが増加する。その処理を市外の民間業者に委託したい」と言い出しました。
市の資料によると、民間業者のごみ処理費は三年で三億六千九百八十九万円。一トンあたりでは約三万五千七百円となります。阿児清掃センターは三年で三億六千五百十九万円。しかし、その中に修繕費が業者の見積もりより約六千万円も高く計上されていました。
市は二十六年二月に修繕費を修正しました。ところが、ゴミの量を九千六百トンから五千百三十トンに減らしました。この修正により、民間業者の処理費が一億七千二百万円も安くなりました。
なぜ多額の修繕費やゴミの量を間違えたのでしょうか。民間事業者に処理を委託することに固執していた大口市長。穿った見方をすれば、「民間業者を有利にするために積算した」ととることもできます。議会は委託を認めませんでした。
▼浜島町に清掃センター事務所
清掃センターの事務所は、本年四月からエコフレンドリー浜島になりました。事務所の場所を決める際、職員の通勤時間と通勤費、現場までにかかる時間や燃料費をどのように検討したのでしょうか。
例えば、職員が八時十五分に浜島の事務所を出たとして、大王清掃センターに着くのは九時ごろです。それから業務につき、四時過ぎに浜島へ帰るとすると、実質労働時間は六時間か六時間半にすぎません。この体制がベストといえるのでしょうか。
▼ゴミ処理の特別委員会設置を否決
今回の条例改正は、市民生活に重大な影響を及ぼします。市民の負担軽減を図るため、私は次ぎのことの審議を求めたいと考えました。
①ゴミの搬入距離に応じた適切な中継所の設置
②四十五㍑のゴミ袋の追加
③持ち込み料金値上げの緩和策
④資源ゴミの細分化見直し
⑤各地区の課題解決策 等々
これは総合的な検討が求められ、七名の教育民生常任委員だけでなく、議員全員が審議する必要があると考え、特別委員会設置の発議を提出しました。
ところが開会十分前、小河光昭議員と中村和晃議員が取り下げを強要。本会議では小河議員が「常任委員会を侮辱している。取り下げを求める」、井上裕允議員が「この発議は意味がない」として反対しました。
議員の発議権は地方自治法に定められています。また議事日程に追加されたことは、議会規則を遵守したということです。三人の議員は、地方自治法も議会規則も知らずに、私を批判して反対しました。
議員全員で審議することを提案したことが、なぜ常任委員会を侮辱したことになるのか、私には理解できませんが、一六名もの議員が反対しました。
賛成議員…福田和義・竹内千尋・野名澄代(敬称略)
◆地方交付税約三億円増額
平成三十一年度の財政破綻が回避
大口市長が平成二十一年に作成した財政計画によると、平成三十一年度に赤字を穴埋めする預金(財政調整基金)が枯渇するとされていました。つまり、志摩市は平成三十一年度に北海道夕張市のように財政破綻するというものでした。
財政破綻とは、会社に例えれば倒産です。市は破綻回避のために財政健全化アクションプログラムを作り、市民に負担を求める歳出削減を実施しました。
ところが、国からの援助金である地方交付税が本年度から約三億円も増額され、三十一年度の財政破綻は免れることになりました。しかし財政の厳しさは変わりません。市長は「健全化アクションプログラムを見直しながら歳出削減を続けていく」と説明しています。
◆志摩市誕生十周年に二千万円
厳しい市財政の中、これでいいのか?
市制十周年を祝って、盛りだくさんの記念事業が催されます。事業費は約二千万円です。市の厳しい財政をかんがみ、私は市制施行に尽力された方々へ功労者表彰中心の式典にし、記念事業は式典に花を添える程度にすること。必要な事業は来年度以降継続して行うべきと主張しました。
大口市長は、「市民と共に祝いたい。事業を通して志摩市の一体化をさらに醸成したい」と答えました。
▼記念事業一覧表
▽里海創生基本計画等を修正…二九八万七千円
▽記念式典・羽根直樹棋士と交流…一一八万二千円
▽気仙沼市・東松島市の物産展…六一万円
▽志摩未来塾開校・映画講座…四三五万四千円
▽NHKのど自慢大会…百十五万千円
▽日進市友好都市提携…七四万三千円
▽安乗人形芝居…八万円
▽海ほおずき体験事業…十五万円
▽オペラティックコンサート等…百十三万三千円
▽安乗人形芝居保存会と
高雄歌舞伎保存会の合同公演…四一万四千円
▽「志摩のあゆみ」発刊…四三万九千円
▽演劇事業補助金…百二十万円
▽ロードパーティ補助金…五十万円
▽志摩市社会福祉大会補助金…四十万円
▽志摩の夏祭り補助金…二十万円
▽スポ・レク交流会補助金…二十万二千円
▽寄せ植えコンテスト補助金…三七万四千円
▽青少年育成事業…二十万円
▽花火大会補助金…三百万円
ともやま公園で四五一〇発の打ち上げ花火
▽ハワイアンフェスティバル…百万円
ハワイから招いたハワイアンバンドのライブと全国からフラダンサーを募集(旅費は公費負担)
◆二億五千万円で花園寮を改修
鵜方横山にある養護老人ホーム花園寮を約二億五千万円かけて改修します。鳥羽市が十八・八%、志摩市が八十一・二%の分担です。
花園寮の定員八十名に対し、五年間の平均入居者は六十六・六名。志摩市民の入居は五十六名。行政組合が運営する養護老人ホーム花園寮は、定員割れをしているのです。これに対し、施設入所を希望する高齢者のうち、軽度の要介護者は行き場がないというのが、市の現状なのです。
花園寮は必要です。ただ、そこに二億五千万円もかけて改修する必要があるのでしょうか。その金で市内の空き施設を改修し、軽度の要介護者も入居できる施設をつくるほうがより重要だと思います。
私は花園寮の入居者が少ないことを問題にしているのではありません。規制があって健康な人しか入れない養護老人ホームよりも、軽度の要介護者が国民年金で入居できるケアハウス的な施設が必要と考え、空き施設の利活用を提案したのです。
これに対し、大口市長は次のように答えました。
「財政的に実行は厳しいと思います。花園寮を改装して、みなさんが住みやすい形にすることで、入居率を高めたい。」
最後まで市長との質疑はかみ合いませんでした。
◆「うるさい、クソババ」
これが大口市長の口癖
大口市長の癖は反対意見を述べた議員に対し、自席から相手に聞こえるような暴言を吐くことのようです。
私には、大きな目で睨みながら、威嚇するように、「うるさい、クソババ」と数回繰り返します。
すると今度は、共産党の坂口洋議員が反対意見を抑え込む野次を飛ばした後、議長に「野名の発言を止めよ!議事進行」と、身振り手振りで指示します。
この光景を傍聴された方から、「なんとレベルの低い議会だ。放置していいのか」とお叱りを受けました。
大口市長が就任してから五年。市長の野次はますますエスカレートしています。そして主なターゲットは私です。
議会は議長の権限で運営されています。したがって、著しく品位に欠ける言動があれば、議長が注意しなければなりません。その議長が五年間も放置してきたことは、議長が「問題なし」と判断してきたということにほかなりません。私が抗議したとしても、通るはずがないのです。
昨今、都議会で女性議員への野次が問題となり、批判が全国的な広がりをみせました。市長の「クソババ」という野次は、セクハラではないにしても、志摩市と議会の品位を貶めています。このことに市長・議長・議員・特別職・幹部職員の誰かが、一日も早く気付くことを願っています。
