市政野名だより 第4号

投稿日: 2007年4月20日 作成者: nonasumiyo

野名だより 第4号

◆ 市重要ポストはすべて阿児町出身者!これでよいのか?
助役、収入役、教育長の退任に伴い、三月議会で新しく副市長と教育長が選任されました。これで教育委員長を含めた市の重要ポスト三人は、すべて阿児町出身者となります。
 人事権は市長にあるとはいえ、今回の人事のように市の重要ポストがみんな阿児町出身者に偏ってしまってよいのでしょうか。阿児町以外の町にもすばらしい人材がいることを常に念頭におくべきです。合併ほやほやの志摩市だからこそ、住民感情を考慮した公平な人事を心がけていただきたいと思います。
副市長… 小山崎幸雄氏(阿児町神明)
教育長… 前田 藤彦氏(阿児町鵜方)
教育委員長… 大東 弘 郎氏(阿児町神明)

◆ 統合される市立病院
平成二十年に市立病院を統合するため、大王病院を市立病院として、人工透析とリハビリ施設を含めた療養型病床四十床の増床工事に着工します。前島病院は診療所とし、設置場所は志摩支所の一階を改修します。なお二十四時間応急体制を図るため、医師住宅も併設します。
前島病院を移転する主な理由として、継続的な医師確保を最優先することと、施設の耐震度、津波対策、利便性を総合的に判断した結果、志摩支所のほうがより安全であるということで三月議会に承認されました。事業費は次の通りです。
大王病院 → 六億八千六百万円(療養型病床四十床増床等)
 前島病院 → 一億四千二百万円(診療所改修等)

◆ 前島病院の位置を再度変更か?
五月十一日と十八日の全員協議会で、市長から「自治会と女性の会から要望がでているので、三月議会で承認された前島病院の設置場所を元に戻したい」という説明がありました。
三月議会で市長は、「病院の設置場所変更は、地元の声を聴いてからにしてほしい」と発言した議員に、変更する意思のないことを明確にし、「住民に説明し、理解を求める」と押し切っています。
それからまだ二カ月もたっていないのに、今度は「元に戻したい」という提案なのです。市長の信念とは、住民のために最善と考え、決断したことでも、自治会から反対されるといとも簡単に変えてしまう程度のものだったのでしょうか。
今になって変更するのであれば、計画段階で地元に説明し、その意思を尊重すればよかったのです。この是非は再度、議会で審議するとしても、市長の指導力と責任が問われる重大な問題です。

◆ 大口前志摩町長が選択した診療所
市立病院の統合問題で、今また様々の意見が出ています。合併協議の首長会議の席上、大王病院を市立病院とし、前島病院を老健施設に併設した診療所にすると選択したのは大口前志摩町長です。

◆十九年度の主な事業(概算)

▼庁舎建設(財源内訳)
・総事業費…三十四億八千九百万円(事務費含)
・今年度予算…二十一億五千七百万円
・特例債 …二十億七千五百万円(返済不要)
・実質借金…十四億千四百万円(自主財源)
・完成予定…平成二十年半ば頃 
*私は市の財政状況を踏まえて、庁舎建設については慎重にと提言しましたが今年度建設に着手します。※特例債→国が負担してくれる返済不要な借金

▼磯部町駅周辺の冠水対策
・総事業費…十八億六千五百万円
・今年度予算…一億七千二百万円
・国庫補助金…七億四千六百万円
・特例債 …一億六百万円(返済不要)
・実質借金…十億千三百万円(自主財源)
・完成予定…平成二十三年
*冠水対策として、平成十六年度からの継続事業で、今年度は増設ポンプ管理棟建設工事です。 

▼浜島町に小学校建設
・総事業費…十七億八百九十万円
・今年度予算…一億六千六百七十万円
・造成費…三億八百九十万円
・建設費…十四億円      
・特例債 …充当するがまだ提示されていない
・実質借金…?
・開校予定…平成二十二年四月
*浜島町からの引継ぎ事業で、今年度は校舎等建設工事のための実施設計に着手します。

▼ 志摩町和具の防災公園と冠水対策
・総事業費…五億八千万円 
・今年度予算…一億三千八百三十万円
・交付金…二億三千二百万円(国庫補助)
・特例債 …三億三千万円(返済不要)
・自主財源…千八百万円  
・完成予定…平成二十年

▼保育所の耐震工事等
・神明保育所耐震工事…九百四十五万円
・和具保育所調理室設置工事…千二十九万円
*今年度、市全体の幼稚園、保育所の統廃合を検討するため、保育所・幼稚園のあり方検討会が設置されます。人口の減少に歯止めがかからないかぎり、統廃合は避けて通れない問題として、公平な目で市の財政に見合った統合計画を導き出せる委員構成が重要です。
◆ 放課後児童クラブを五町に開設
子育て支援の一環として、放課後児童クラブが、阿児町、磯部町、浜島町に続き、今年度から大王町は波切地区の柔剣道場、志摩町は志摩支所の三階に開設されます。
働きに行きたくても、子供を見てくれる人がいないと悩んでいる方、詳しくは市福祉課にお問い合わせください。
・利用料 … 月額一万円(収入により減免措置有)
・時間 … 放課後から六時まで
・対象者 … 小学校一年 ~ 三年くらいまで(定員二十名)
・休日 … 祝祭日と 土曜日一回
・夏休み … 八時 ~ 六時まで(利用料一万六千円)

◆ こんな予算の使い方
無駄と思いませんか?
 厳しい財政状況の折、私から見て予算の無駄遣いとしか思えない事業があります。その代表例をいくつか挙げて、その是非を論じてみたいと思います。
▼二回の講演会とチラシ代に
女性起業家支援事業費 五〇万円(昨年度)
今年度も女性企業家支援事業として、商工会に補助金五十万円が支給されます。昨年度のこの事業の中身は、年度末の三月に講演会を二回開催しただけで、五十万円は講師の謝礼と、新聞折り込みチラシ代のみに使われました。
 この事業の目的は、「創業に必要な実践能力の修得を支援する」ことですが、これで事業の目的を果たしたといえるのでしょうか。女性と限定せず、創業を考えている人が何を求め、市が起業家に何を支援できるのか、具体的に検討してから予算を組むべきです。具体策がなければ、事業を即刻廃止すべきはいうまでもありません。今年度の事業内容は検討中ということですが、予算は企画した事業に必要な費用を積算して計上するもので、「これから何をするか考える」という事業に予算をつけることはないはずですが…。

▼九百七十万円でジャム、ジュースを作り
販売収入は二百五十四万円!
      特産物開発センターの役割とは?
特産物開発センターの目的は、「地産地消を推進するために、地域ブランドの加工技術の調査研究をし、農水産業への普及を図ること」と市は説明しています。
この開発センターに、九百七十万円もの財源が使われています。職員は嘱託一名と臨時一名の計二名で、主な事業内容はジャムとジュースの製造販売。昨年度の販売実績は二百五十四万円でした。
ここで生産している商品が、特産物開発センターで考案された特別なもので、その製品を地元の人達が製造し、利益をあげているのであれば何ら問題ないことです。しかし、事業そのものが、ジャムとジュースを作り、販売することだけとなると、市の目的とかけ離れた運営をしていることになります。
開発センターが本来の役割を果たしていないのであれば、市の農水産業の発展のために、販売経路の拡大や、地域ブランドの加工技術の開発を、専門機関や業者に委託することも含めた、思い切った方向転換が必要です。  
▼エコマネー推進事業の中身はチラシ
 エコマネー推進事業の目的は、「環境を守る活動の推進と市内商店の活性化を図ること」です。この事業は合併前の阿児町から引き継いだもので、清掃活動等環境保全に貢献した団体に商工会がエコポイントを発行するのを補助しています。
 エコポイントは一時間を一ポイントとし、百ポイントになると自己申請して登録している商店で千円の買い物ができます。現在登録している商店は十二店舗で、換金時にはエコマネー推進事業の協力店として千円の一割を負担しています 

二年間の実績と予算
平成十七年度 → 予算は三十万円 
  商工会への補助金七万三千五百円全額が、エコマネー推進事業
を宣伝するためのチラシ代(新聞折込)に使われました。
エコポイントを換金した団体はゼロ。
不要額は二十二万六千五百円でした。
平成十八年度 → 予算は三十万円
商工会への補助金八万円の使途は、エコマネー推進事業を宣伝
するためのチラシ代(新聞折込)七万三千五百円、登録商店に
貼るポスター代三千八百円。エコポイントの換金は三団体、二
千七百円。不要額は二十二万円でした。
平成十九年度 → 予算は三十万円
事業費の大部分がエコマネー推進事業を宣伝するために、年に一度新聞の折り込みに入れるチラシ代に消えています。それでもエコマネー推進事業は必要なのでしょうか。

▼ 講演会だけで済ましてよいのか
 講演会を開催するだけでお茶を濁し、「…をやりました」という事業が多すぎます。予算を効果的に使うには講演会だけではなく、事業の目的に沿った他にしなければならないことがもっとたくさんあるはずです。
私は「企画段階で各部局が連携をとれば、講演会の回数をもっと減らせるのではないか」とも提案しました。しかし、市長の答弁は終始あいまいで、あまり改善は期待できないと感じました。
講演会だけで終わってしまっている事業と予算額を左記に列挙してみました。
皆さんはどのように感じられましたか。
十九年度の講演会と予算額
・水産学習会…十万円 
・志摩びとの会…三十万円  
・男女共同参画…十万円 
・社会福祉総務費…二十七万円
・障害者施策推進…十万円
・保健衛生…十二万円
・予防費…二十万円
・真円真珠百周年記念…四十万円 
・女性起業家支援…五十万円(?)
・自然再生協議会…二十万円 
・人権を考える市民の集い…五十万円 
・人権尊重の地域づくり…五万円
・人権教育研修…四十万円
・人権を考える住民の組織づくり…十万円
・合併処理浄化槽設置…二十万円