投稿日: 2020年3月5日 作成者: nonasumiyo
発行者 野名すみよ 大王町波切108-1
令和元年8月発行 ℡72-1320
◆志摩市議会の良識を問う
侮辱発言の懲罰動議を可決
令和元年6月27日、西﨑甚吾議員、前田俊基議員、井上幹夫議員から出された上村秀行議員に対する懲罰動議が可決されました。志摩市議会の良識が問われる懲罰動議の是非。お考えいただけませんか。
▼懲罰動議内容(要約)
理由1 西﨑甚吾議員を侮辱している
6月13日の一般質問で、上村秀行議員は「①現教育長が5月7日の全員協議会で所信表明した際、質問しようとしたら、心ないヤジが私の後ろ右斜め奥の20番議席の方より『一般質問でやれ』と発しられ、やむなく私は今回の質問をすることにしました」という発言を行っています。
しかし、議長は発言を制限していませんし、上村議員は発言を続けています。このように本会議での上村議員の発言は明らかに事実と異なっています。
そして本会議の場で西﨑議員を特定し、西﨑議員が正常な議事の進行を歪めた印象を多くの人に与えようとする悪意に満ち、明らかに西﨑議員を侮辱しております。
理由2 舟戸宏一教育長を侮辱している
同日の一般質問において上村秀行議員は、「②例えば教育長の身内が市内の学校の管理職(校長)であった場合、公正公平な判断ができるのか否か。私にとってあり得ないことですが、教育長はどう思われますか」と発言しています。
この発言は教育長が教育行政上、身内に対して公正公平な判断ができないような印象を与えるものです。聴いた市民に誤解を与える発言であり、志摩市の教育行政の責任者である舟戸教育長を侮辱しております。
▼西﨑議員は「一般質問でやれ」と
令和元年5月7日、全員協議会で上村議員が教育長候補者である舟戸宏一氏に質問中、西﨑議員から「一般質問でやれ」とヤジを飛ばされました。
上村議員の質問は、微細な実務的な内容に終始し、議長から注意を受けていたことを踏まえれば、この時点でのヤジは当然との感は否めません。
しかし、上村議員が市民に放映される一般質問の
場で西﨑議員の議席を特定し、このヤジを暴露したことを「侮辱している」として、懲罰動議を出した西﨑議員の見識に、私は同調できません。
▼侮辱の根拠は正当か?
私は上村議員のこの程度の発言が、懲罰を科されるほどの侮辱発言になるとは思ってもみませんでした。侮辱の根拠は、正当といえるのでしょうか。
理由1の根拠、心ないヤジ…が侮辱となるのか
侮辱の根拠として、地方自治法第133条「議会の会議又は委員会において侮辱を受けた議員は、これを議会に訴えて処分を求めることができる」を挙げています。懲罰動議内容①の発言の、どこが、何が、侮辱発言になるのか、私には理解できません。
理由2の根拠、教育長は侮辱と思っていません
侮辱の根拠に、「地方自治法第132条「議会の会議又は委員会においては、議員は、無礼な言葉を使用し、又は他人の私生活にわたる言論をしてはならない」を挙げています。
しかし、公人である教育長に、公正公平な職務の遂行を確認した質問(懲罰動議内容➁)は、議員として当然で「無礼な言葉、他人の私生活にわたる言論」に当てはまるはずがありません。
教育長の「侮辱と思っていません」の答弁からも、懲罰理由2の根拠は無効となりました。
それでも懲罰動議は、可決されたのです。
▼懲罰動議10対7で可決(敬称略)
賛成議員 下村卓也、井上幹夫、大口秀和、山下弘、西﨑甚吾、渡辺友里夏、濱口三代和、
小河光昭、坂口洋、谷口覚、
反対議員 橋爪政吉、金子研世,山本桂史、濱口卓、野名澄代、中村孝司、大西美幸、
欠席議員 前田俊基、
除斥議員 上村秀行
▼上村議員が取り消しと陳謝
上村議員は、6月13日に「心ないヤジが…」の発言を取り消しました。それでも許さず、西﨑議員は6月27日に懲罰動議を出し、陳謝させました。
暴露されて怒るヤジなら、言わなければよいと思います。また、発言の取り消しや陳謝するなら、最初から感情的な発言は慎むべきです。二人の議員の感情的な対立に振り回され、無駄な時間を費やした茶番劇議会。市民の批判は免れないと思っています。
▼議員の感情か? しがらみか?
ヤジを飛ばした西﨑議員が侮辱されたと懲罰動議を出し、そのヤジを暴露した上村議員が懲罰を科された理不尽な志摩市議会。
この一件は、志摩市議会は是々非々ではなく、議員の感情で物事を決める危うさがあることを露呈した一幕でもあったと思います。
経験を積んだ古参議員がこぞって賛成した中で、若手の金子研世議員、橋爪政吉議員が感情やしがらみに左右されずに判断されたことが救いでした。
◆議会改革で決まったこと
▼慶弔規程を廃止
何度か、市の慶弔規程の見直しを提案してきましたが、今回やっと、中村孝司議員の協力を得て廃止することができました。「議員、議員の配偶者及び血族一親等及び同居の義父母、常勤の特別職、元常勤の特別職、旧町の特別職」に、税から支出していた香典や生花は、全て廃止されました。
▼長期欠席議員の報酬を減額
「野名だより第29号」で報告しましたが、議員の長期欠席期間の報酬減額が決まりました。常勤職員よりも優遇された制度のため、今後、職員を超えない改正に向けて、努力したいと思っています。
改正された議員の欠席期間と減額率
| 欠席期間 | 減額率 |
| 90日以上180日未満 | 20% |
| 180日以上1年未満 | 30% |
| 1年以上 | 50% |
▼政務活動費は現状維持
政務活動費は、現状維持と決まりました。平成30
年度に政務活動費を使った議員は20人中8人です。
主な使途は先進地視察でした。
平成30年度政務活動費の使用状況(単位円)
| 会派名・目的 | 所属議員(敬称略) | 交付額 |
| 新風※目的 | 小河光昭、下村卓也※先進地視察 | 231,388 |
| 大秀会※目的 | 大口秀和※新風の先進地視察同行 | 67,919 |
| 日本共産党※目的 | 坂口洋※新風の先進地視察同行 | 68,294 |
| フォーラム未来※目的 | 西﨑甚吾、井上幹夫濵口三代和、谷口覚※先進地視察、研修 | 357,574 |
▼政務活動費を使わない議員は「仕事をしていない?」と小河議員
小河光昭議員は「政務活動費を使って視察研修に
行くのが議員の仕事。議員として活動を進めていくために政務活動費がある。使わない議員は自費で視察研修に行き、どういう活動をしたか報告すべき(要約)」と議会改革特別委員会で強調しました。
政務活動費での視察研修に、一部市民から「視察研修を兼ねた議員の親睦旅行」との批判もあります。また、小河議員の主な仕事は視察研修かもしれませんが、議員の仕事は市財政や事業の検証、市政全般のチェック、市活性化に関する情報収集等、多岐にわたります。30年度に政務活動費を使わなかった議員は20人中12人。この12人は「自費で視察研修に行きました」と誇示することはないと思います。
◆先送りされたこと
「市民の声を聴いてから判断したい」と
議員の身分については、「いろいろな方の意見を聴いてから判断したい」と先送りされました。皆さんの意見は、議員に届いていますか。
▼議員定数2人減が半数以上
現行の議員定数20人の削減について、半数以上の議員が2名減、野名澄代と上村秀行議員は4名減、坂口洋議員と大口秀和議員は20人で削減しない。
▼期末手当の減額は?
議会改革特別委員会では、議員の期末手当に加算
されていた20%を廃止し、さらに職員よりも多い
加算割合を職員並みに下げることを、議員総会に諮
りました。削減額は約707万円です。
反対議員は、大口秀和、渡辺友里夏、下村卓也、
小河光昭、谷口覚、坂口洋(敬称略)の6人でした。
▼下村議員は期末手当の減額に「削減はナンセンス、加算すべき」
下村卓也議員「全く反対。削減はナンセンスで加算すべきと思っています。自主財源の確保を努力しないのは執行部で、議会が質疑・質問で提案しているとおりにすれば、財源確保は少なくとも10億円はできていると思います。
議会が身を削る改革ではなく、行政が議会の意見を聞いて応える努力をする方が大事。議会はそれに対する知恵を与えているわけだから、むしろ、もっといただいてもいいのではないですか(要約)」
野名澄代「私の周辺に、報酬を上げよと言う人はいません。『行政が議会のいうことを聞かない』と言われましたが、その議決をしているのが議会で半分の責任があります。言うべきことは言う、時には身を切ることも必要です。率先して賛成です」
中村孝司議員「議員報酬は生活給ではなく、常勤ではないことを理解していただきたい(減額すべき)」
▼市長、議員の同時選挙は?
市長と市議会議員の選挙を統一することを、小河光昭議員が提案しました。理由は「4年間で約2000万円の選挙費用が削減できる、市長選挙に落選しても議員選挙で当選し、議会でやり合うのを見ていると良い印象は持っていない」。
西﨑甚吾議員「合併の在任特例で生じたズレを、解消した方が良いとの意見が私の周りに多い」。
私も市長と議員の選挙は統一すべきと考えていますが、議員総会での協議は進まずでした。同時選挙は議会の解散か議員の総辞職を経なければできませんが、可決した時点で議会は解散となります。以上の理由から提案時期は来年の9月議会か?
